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ラブカルチャースクール+α
第25章 LOVE Lesson2 B
一口飲むと、口の中にほうじ茶とミルクの味が混ざり合ってとても優しい味がした。
「美味しい…凄く美味しいよナツ!」
「本当っすか!! 良かったぁ〜!」
私の反応にナツはトレーと本を持った手を頭上より高く上げ、顔をくしゃくしゃにして嬉しそうに喜ぶ。
そんなナツが可愛く思えたし、この一杯のために沢山練習したんだろうことも窺える。
しっかり味わって飲もう……。
そう思ってラテを啜っていくと、ハナブサがパタパタとゆっくり扇子を開きながらナツに再び質問をした。
「これは因みに何杯目で成功したものですか?」
指導的立場としての確認だろうか?
和やかムードから一変し、張り詰めたような緊張感が走る。
「え…えっと。キリよく87杯目です」
「ほぉ……」
「ブッ!!」
87杯も練習したの!?
てかキリよくないし!!
流石に驚いて、吹き掛けた息でせっかくのハートが歪んでしまった。
その時――――
プルルルルル!
レッスン開始を告げる内線の音が鳴り響いた。
「美味しい…凄く美味しいよナツ!」
「本当っすか!! 良かったぁ〜!」
私の反応にナツはトレーと本を持った手を頭上より高く上げ、顔をくしゃくしゃにして嬉しそうに喜ぶ。
そんなナツが可愛く思えたし、この一杯のために沢山練習したんだろうことも窺える。
しっかり味わって飲もう……。
そう思ってラテを啜っていくと、ハナブサがパタパタとゆっくり扇子を開きながらナツに再び質問をした。
「これは因みに何杯目で成功したものですか?」
指導的立場としての確認だろうか?
和やかムードから一変し、張り詰めたような緊張感が走る。
「え…えっと。キリよく87杯目です」
「ほぉ……」
「ブッ!!」
87杯も練習したの!?
てかキリよくないし!!
流石に驚いて、吹き掛けた息でせっかくのハートが歪んでしまった。
その時――――
プルルルルル!
レッスン開始を告げる内線の音が鳴り響いた。