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第25章 LOVE Lesson２ Ｂ

『そんなカフェにでも来た気分でレッスンを受けようっていうのかぁぁぁっつ――――！！』

その様相に頭の中では瞬時にワタリの怒りの雷が落ちてくるのを想像してしまって、思わずギュッと目を閉じる。

だけどワタリは……

「甘かったか…そのほうじ茶ラテは？」

低い声のトーンのまま、ナツのほうじ茶ラテに食いついてきた。

何だろう？
ワタリも日本茶が好きなのかしら？

「少しだけ甘かったですけど…ワタリさんも、ほうじ茶ラテ飲みますか？」

予想外の反応に恐る恐る見上げながら質問返しをしてしまうと、ワタリは細めた目でギロッと睨んできて

「いや、俺はいつもアールグレイしか飲まん」

ピッピィ〜！！

瞬殺で日本茶トーク終了してしまう。

話が広がらなかったことに肩を落としている私にワタリは軽く視線を流すと、棚から茶筒を二つ取り出した。

ワタリは茶筒を両手に持って、少し考え込んでいる。

「アールグレイ…が良いですよね？」

「別に。座ってろ」

日本茶じゃ不満なのかと思って怯え気味でお伺いを立てると、ワタリは相変わらずな仏頂面で茶筒の蓋を開けた。