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ラブカルチャースクール+α
第25章 LOVE Lesson2 B
手の甲で濡れた口元を拭い、急ぎ足でレッスン室に向かう。
ほんの数メートルの距離がえらく遠く感じてしまいそうだった。
レッスン室のドアのノブに手を掛け時には、もうワタリは全部脱いで真っ裸になってるんじゃないかと思って少し首を後ろに回すと、パンツから抜き出された白いYシャツの裾が腰回で揺れている。
バッタン!
取り敢えずまだ裸じゃなかったことを確認して、急いでレッスン室に移動した。
「はぁぁ……せっかちなのかな?」
ドアに寄り掛かって大きく溜息えお吐きながら、ワタリの性格を分析してしまう。
スクールの講師だし、さっきの玄米茶のさり気ない気遣いを考えると、悪い人ではないんだろうけど…
あのガタイと鋭い目が、どうも威嚇的で動物的本能で緊張する。
そして何より……あの『仏頂面』。
今までの担当の講師の優しい笑顔と、妖しく揺れるヘーゼルが走馬灯のように頭の中を駆け巡り、懐かしささえ覚えた。
「大丈夫かな……今日のレッスン」
不安が胸の奥から一気に広がりだして、気分を重くする。
頭を項垂れながら着替えるための小部屋に、今度は重たい足取りで移動すると、何処かからパッシン! パッシン! と扇子の音が聞こえてきたような気がした。
ほんの数メートルの距離がえらく遠く感じてしまいそうだった。
レッスン室のドアのノブに手を掛け時には、もうワタリは全部脱いで真っ裸になってるんじゃないかと思って少し首を後ろに回すと、パンツから抜き出された白いYシャツの裾が腰回で揺れている。
バッタン!
取り敢えずまだ裸じゃなかったことを確認して、急いでレッスン室に移動した。
「はぁぁ……せっかちなのかな?」
ドアに寄り掛かって大きく溜息えお吐きながら、ワタリの性格を分析してしまう。
スクールの講師だし、さっきの玄米茶のさり気ない気遣いを考えると、悪い人ではないんだろうけど…
あのガタイと鋭い目が、どうも威嚇的で動物的本能で緊張する。
そして何より……あの『仏頂面』。
今までの担当の講師の優しい笑顔と、妖しく揺れるヘーゼルが走馬灯のように頭の中を駆け巡り、懐かしささえ覚えた。
「大丈夫かな……今日のレッスン」
不安が胸の奥から一気に広がりだして、気分を重くする。
頭を項垂れながら着替えるための小部屋に、今度は重たい足取りで移動すると、何処かからパッシン! パッシン! と扇子の音が聞こえてきたような気がした。