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ラブカルチャースクール+α
第25章 LOVE Lesson2 B
――――カチャ。
グッタリと項垂れて控え室のソファーに座っている私の前に、ワタリはカップを置く。
「ほら、飲め」
「ありがとう……」
ほのかに甘い香りが漂ってくるカップを見やると、クリーミーな茶色い液体が淹れられている。
「ココア?」
「あぁ……嫌いか?」
「ううん! 好き!」
ワタリの端的な問い掛けに、反射的に自分も答えると
「ふっ……熱いから気を付けろ」
口元だけじゃなく、ずっと睨み続けていた瞳まで少し柔らかく綻んだ。
キュン!
そのレアな微笑みと、私の体調を気遣ってココアを淹れてくれたことに胸がほっこりと温かくなる。
怖いけど……
やっぱり優しい人だな。
カップを持てるくらいは力が戻ってきた手で、カップを包み込み口元に運ぶ。
コクリ……と、一口含んだココアは甘さとコクが絶妙なハーモニーで口の中に広がっていく。
「美味しい……」
「…………」
自然と口を衝いた感激をワタリはお茶を飲みながら無言で聞いていた。
グッタリと項垂れて控え室のソファーに座っている私の前に、ワタリはカップを置く。
「ほら、飲め」
「ありがとう……」
ほのかに甘い香りが漂ってくるカップを見やると、クリーミーな茶色い液体が淹れられている。
「ココア?」
「あぁ……嫌いか?」
「ううん! 好き!」
ワタリの端的な問い掛けに、反射的に自分も答えると
「ふっ……熱いから気を付けろ」
口元だけじゃなく、ずっと睨み続けていた瞳まで少し柔らかく綻んだ。
キュン!
そのレアな微笑みと、私の体調を気遣ってココアを淹れてくれたことに胸がほっこりと温かくなる。
怖いけど……
やっぱり優しい人だな。
カップを持てるくらいは力が戻ってきた手で、カップを包み込み口元に運ぶ。
コクリ……と、一口含んだココアは甘さとコクが絶妙なハーモニーで口の中に広がっていく。
「美味しい……」
「…………」
自然と口を衝いた感激をワタリはお茶を飲みながら無言で聞いていた。