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ラブカルチャースクール+α
第25章 LOVE Lesson2 B

アールグレイを飲み干したカップをテーブルに置くとワタリは、腕を軽く伸ばしてジャケットの袖から覗く時計をチラ見する。
「そろそろ行くか。ハナブサも待っているだろう」
「あっ!うん!」
ワタリのこの言葉に、今日のレッスンの終鈴が鳴った気がした。
「立てるか?」
「大丈夫よ」
私の体調をまだ気にしてくれているのか、ワタリが確認してくれたけど、流石にもう回復している。
そう思って立ち上がった途端――――
「きゃっ!」
膝から力が抜けていき、前につんのめりそうになった。
床に向かって倒れこむ私をワタリは待ち構えていたように片腕で救い上げる。
きっとワタリはこうなる私を予測していたのだろう。
「やっぱりまだ無理か」
驚いた様子もない声色が、二つ折りになった私の背後に降ってきた。
「すみません……」
「構わん。持っていく」
「はい?……持って??――――きゃぁぁ!!」
ワタリの言葉の意味を考える間もなく、私の身体は再び宙に浮き出して――――
ボッスン!
まるで米俵でも担いでいるみたいに、ワタリの肩に乗っていた。
「そろそろ行くか。ハナブサも待っているだろう」
「あっ!うん!」
ワタリのこの言葉に、今日のレッスンの終鈴が鳴った気がした。
「立てるか?」
「大丈夫よ」
私の体調をまだ気にしてくれているのか、ワタリが確認してくれたけど、流石にもう回復している。
そう思って立ち上がった途端――――
「きゃっ!」
膝から力が抜けていき、前につんのめりそうになった。
床に向かって倒れこむ私をワタリは待ち構えていたように片腕で救い上げる。
きっとワタリはこうなる私を予測していたのだろう。
「やっぱりまだ無理か」
驚いた様子もない声色が、二つ折りになった私の背後に降ってきた。
「すみません……」
「構わん。持っていく」
「はい?……持って??――――きゃぁぁ!!」
ワタリの言葉の意味を考える間もなく、私の身体は再び宙に浮き出して――――
ボッスン!
まるで米俵でも担いでいるみたいに、ワタリの肩に乗っていた。

