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ラブカルチャースクール+α
第25章 LOVE Lesson2 B
まだちょっと慣れない音だけど、今は凄く心強い響きに聞こえる。

ハナブサ、キタァァァァ――――!!

「あっ、ハナブサだ」

「ハナブサ、体温計あるか」

流石ワタリとハヤトは聞き慣れているのか、ハナブサのパッシィンには動じないようだ。

ワタリなんか、あくまでも目的を遂行しようとしているし。

マイペースだから、血液型はB型かしら?

なんて、少し気になってみたりした。

「お疲れ様でした。レッスンは無事に終わられたようですが諸々大丈夫でしたか?」

だけどハナブサはそんな二人を放置して、閉じた扇子を手に握って胸に当て一礼をする。

姿勢を正しているハナブサが、お貴族様に見えきた。

「はい……諸々大丈夫でございました」

そんなハナブサにつられるように、自分の言葉も丁寧になってしまう。

「そうですか。それなら安心しましたが、今日も念のためタクシーを使ってお帰り下さい」

「はい……畏まりました」

「では、次のレッスンの予約をさせて頂きます」

「はい……お願いします」

ワタリ以上に淡々とやり取りが進められていく。

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