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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
「あ……鳴った」

内線の音に講師たちは一斉に顔付きが変わる。

「レッスンの準備が出来たようです」

扇子を胸元に当てて粛々と受付担当をこなすハナブサ。

「もう、時間になったんですか!?  残念っす〜」

四つん這いのまま明るく笑うナツ。

「余り飲めなかったね〜!  今日の担当にまたお茶淹れて貰って!」

スプーンを立ててウィンクするコウセイ。

「ふふ、そうですね。行ってきます!」

三人とも優しい笑顔で送り出してくれた。

私はバッグを持って立ち上がり、三人に一礼してレッスン室に向かう。

ナツのお茶はまた飲み損なってしまったけど、毎回色々と思考を凝らしてくれるのは、レッスンへのエールだろう。

「ちょっとやり過ぎちゃうのは、玉に瑕だけどね……」

其々が個性的ながらも、励ましてくれる気持ちが何より嬉しい。

ラウンジから繋がっている通路を通り、控え室のドアの前で深呼吸をする。

「今日も頑張ろう!」

ガチャ――――!!

ノブを握った手に気合を入れて、勢い良くドアを開けた。

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