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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
ヤナセの唇が私のに重なって……

ゆっくりと押し付けられる。

柔らかい感触は自分のなのか、ヤナセのものなのか――――?

隙間を埋めるように凹凸を嵌め合って、彼からペリドットの液体が私の赤い器にじんわりと流し込まれる――――

と、思ったら!!

ゴクリ……

ヤナセは口移しどころか、自分で飲み込んでしまった。

「ほえ?」

すっかり口移しモードで身構えていただけに、閉じた目を見開いて一瞬途方に暮れる。

きっと間抜けな顔をしているだろう私の鼻先五センチ前に、ヤナセは美しく微笑んで

「お湯加減……ちょうど宜しいかと」

そう言って再び唇をなぞった。

「あ……ありがとう……ございます」

ゾクゾクする感覚に襲われながら、状況を把握しようと脳みそが踊り出しそうだ。

勘違いしたのを……バレているだろうけど敢えて言われたくなくて、目を泳がせると

「お茶飲むの……お手伝い致しますか?」

ヤナセはスーツのポケットから高級そうなハンカチを取り出して、私の顎に宛てがってきた。

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