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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
唇からゆっくりと湯呑みが離れていく。
さっきまであんなにドキドキしたのに、陶器の硬さが名残惜しくさえ感じてしまう。
「お味は……いかがでしたでしょうか?」
「美味しかった……です」
味なんて正直分からなかったけど、微かに煎茶の爽やかさが鼻腔に残っていた。
「それなら……良かったです」
ヤナセは目を細めて微笑みながら湯呑みを持った手の人差し指を鈎状に曲げて、指の背で私の濡れた唇を軽く拭う。
「あっ……」
「直ぐに……終わります」
ハンカチで拭かれるかと思っていたのに、ヤナセの不意打ちに後ろに身体が引き掛けたけど、唇に宛てがわれた指は離れることなく数回左右に唇をなぞった。
「ん……あ……」
まるで軽くキスされているみたい――――。
唇を指で擦られる感触に、背中と下腹部がゾクゾクと震える。
「クス……終わりましたよ」
唇を拭った指は、曲げられたままヤナセの口元に移動していく。
ヤナセはお茶で濡れた指を今度は自分唇に当てて、物凄く妖艶に微笑んだ。
さっきまであんなにドキドキしたのに、陶器の硬さが名残惜しくさえ感じてしまう。
「お味は……いかがでしたでしょうか?」
「美味しかった……です」
味なんて正直分からなかったけど、微かに煎茶の爽やかさが鼻腔に残っていた。
「それなら……良かったです」
ヤナセは目を細めて微笑みながら湯呑みを持った手の人差し指を鈎状に曲げて、指の背で私の濡れた唇を軽く拭う。
「あっ……」
「直ぐに……終わります」
ハンカチで拭かれるかと思っていたのに、ヤナセの不意打ちに後ろに身体が引き掛けたけど、唇に宛てがわれた指は離れることなく数回左右に唇をなぞった。
「ん……あ……」
まるで軽くキスされているみたい――――。
唇を指で擦られる感触に、背中と下腹部がゾクゾクと震える。
「クス……終わりましたよ」
唇を拭った指は、曲げられたままヤナセの口元に移動していく。
ヤナセはお茶で濡れた指を今度は自分唇に当てて、物凄く妖艶に微笑んだ。