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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
「掴まってて……下さい」

ガチャ――――

ヤナセは私を抱きかかえたまま、膝を曲げてレッスン室へのドアを開ける。

綺麗な顔しても難なくこなしてしまうのは、ヤナセもやっぱり『男』だなって今更ながら改めて思ってしまった。

ベッドの上に乗せられるかと思ったら、ヤナセは更衣室まで連れて行ってくれて、背を下げながら優しく床に足をつけてくれた。

「下ろしますので……ゆっくりと立って下さい」

「はい……」

それは正に一瞬白馬の王子様が現れたみたいなお姫様気分になる。

もしくはUFOにでも乗せられたフワフワ無重力状態?

ヤナセの胸元に手を添えて直立に立ち上がる。

その間ヤナセは、私の背中に手を宛てがって支えてくれていた。

こういうところまで、本当に細やかよね。

スクールだからかもしれないけど、これを外に求めるのは難しい気がする。

だからせめて、自分の中に吸収していこう……。

自然とそんな気持ちが胸を過ると、さっきまで不安だったヤナセとのレッスンも楽しみに思えてきた。

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