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第26章 LOVE Lesson２ Ｈ

ポフン……

壊れ物みたいに丁重にヤナセは私をベッドの端に座らせて、隣に並んで腰を下ろす。

慣れているからか、ヤナセ様だからか――――

一連の流れるような所作が優雅で、映画のワンシーンでも観ている気分にさせられる。

見惚れてボケ〜としている私に、ヤナセは覗き込むように顔を近付けてきた。

宝石みたいなヘーゼルを光らせ、サラッと髪を揺らして――――

「クス……」

小さく微笑んでから顔を離していく。

ボッフンッ！！

途端私の頭から蒸気機関車並みに湯気が立った。

ぎゃぁぁぁぁ――――！！

今の一体何なのぉぉぉぉぉぉ！！

ヤナセの謎の行動に目と口を開いて、プルプルしていると

「前回はワタリと……『駅弁』を実践されたんですね」

何事もなかったかのように、前回のレッスンの確認始めてくる。

「？？？？……はい……」

もう頭の周りには、人工衛星並みにクエスチョンマークが飛んでいた。