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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
「えっと……」

どうしよう……
ヤナセの顎に私も触ってみたかったと素直に言えば、見逃してくれるかしら?

さっきまでの高揚感は何処へやら、一気に緊張して冷や汗が出てくる。

「はい……?」

ヘーゼルの瞳はますます妖しく揺らめいて、私の両手を持ち上げて後ろに押しだした。

背中が徐々に倒されて頭が弧を描き始め、視界がゆっくりと変動していく。

な、何が起きるの――――!?

一瞬だけ襲った浮遊感。

そして――――

パッフゥ〜ン!!

背中にスプリングが効いたマットの感触して、ほんのちょっと天井が垣間見えたと思ったら、目の前には芸術的な彫刻が見下ろしていた。

両手首を押さえ付けられたまま仰向けになった私に、綺麗な赤い唇が妖艶に微笑んでくる。

嫌な予感がする……。

「ヤ、ヤナセさん……?」

「クス……何をしようとしたか……言ってごらん」

「っっっ――――!!」

羽交い締めするヤナセ様から、まさかの『タメ口』が降臨された。

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