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第26章 LOVE Lesson２ Ｈ

プッシュウゥゥゥ――――！！

大量の鼻血が噴水のように放出された……

気分になるくらいに悩殺される。

おかしい！
おかしくない？
おかし過ぎる！？

『タメ口』なんて世間じゃいっぱい話されていて珍しくもないのに、何でヤナセが使うと、破壊力が半端ないんだろう？

こんな羽交い締めされて逃げられない状態で、『タメ口』攻めされたら、吐血してしまうわ！

「ヤナセさん……理由を言うので、両手を離して下さい」

せめて身動きが取れるようになりたくて、目を潤ませて哀願するとヤナセはますます妖しく微笑んで――――

「嫌だ……」

爆弾を投下させてきた。

ボッフンッ！！  頭の天辺から脳みそが大噴火を起こす。

も、もう……ダメ……。
助けてぇぇぇ〜。

たった二言の『タメ口』で、私は突っ込まれる前に逝かされてしまった。

グッタリと傾けた顔をマットに埋めそうなくらい力尽きている私にヤナセは、耳元に唇を寄せてきて

「クス……冗談ですよ……」

戻った『敬語』で甘く囁きながら、ふぅっと息を吹きかけてきた。