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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
キュキュ――――ゴムを引っ張る音が、やけに響いて聞こえる。

手袋が綺麗にフィットした指先を天に向け、軽やかにこっちに振り向く。

微かな風でも靡く髪が、ヤナセドクターをますますセクシーに演出する。

そして――――

「診察の続きを……致しましょう……」

低く、甘く――――囁かれた。

「あ……はい」

「足……開きましょうか」

「……はい」

ヤナセの声に導かれるまま、私は足をゆっくり開いていく。

上体を支えるために腕を後ろに下げて、両手をマットにつき、膝を曲げる。

凄く恥ずかしい格好なのに、自然と身体が動いてしまった。

「では……診ますね。力を抜いて頂けますか」

「は……い」

力を抜けって言われても、絶対何かされる――――と思うと、やっぱり力が入ってしまう。

唇を結んで目を細めて待ち構えている私とは真逆に、ヤナセは妖艶な笑みを浮かべて触手をローブの中に潜らせてきた。

「っ……」

まだ触られていないのに、思わず声が出そうになる――――。

そんな私の様子を二つのヘーゼルが、ジッと見詰めている。

「失礼……」

ヤナセの指先が、さっきまで熱を帯びていた花弁に触れた――――。

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