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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
「あと数回で……ご卒業を迎えられます。良く頑張られましたね」

「あ……」

そうだ、スクールなんだからいつかは『卒業』をしなければならない。

でも――――改めてその二文字をヤナセから言われてみると、もの凄く寂しい気持ちが胸に広がる。

最初はそれを目指していたのに――――出来ることなら、もっと通いたい。

口ごもった私に、ヤナセは優しい眼差しのまま問い掛けてきた。

「いかが……されましたか?」

「あの……絶対に卒業しなきゃいけないんですよね?」

「はい……補修になる方にいらっしゃいますが、最終的には皆様……ご卒業されていきます」

「ですよね……」

『卒業したくないです』――――なんて言ったら我儘だよね。

せめてレッスンの延長とか、出来ないかしら?

「ヤナセさん、あの……」

「延長……されます?」

「えっ!?」

まだ何も言っていないのに、ヤナセは私の思っていることが分かっていたようだ。

本当にこの人、宇宙人なのでは――――?

「出来るんですか、そんなこと」

「はい……一応スクールですので、出来なくはありませんが……延長理由の条件が必要になります」

「そうですか……」

私の心を読んでいたことなど空気を吸うくらいみたいに、ヤナセは自然と話を進めていく。

でもそこを今更深く考えても仕方ない。

それより――――延長には条件が必要ってことだ。

条件って何だろう――――?

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