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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
「延長を希望すると、費用も掛かりますよね?」
遅かれ早かれだし、ヤナセに隠し事も出来ないだろうから、意を決して聞いてみた。
入学するのも費用は払ったし、延長が無料なことはないだろう。
払えそうな額なら、頑張って延長しちゃおう――――。
レッスン料以外で教材とか追加で色々購入させられることがないのも、このスクールの良い所だし。
早速そろばんを弾き始めそうになった私にヤナセは、少し悩まし気な表情を見せてきた。
「まぁ……掛かることは掛かりますが、条件はもっと別のことになりますので」
「別? それって……」
何だろう――――。
言葉を濁されて、凄く気になるが突っ込んで聞いて良いものだろうかと戸惑う。
互いに口を閉ざし、しばしの沈黙が流れる――――。
しまった、なんか気まずくしてしまったかな。
ヤナセでこのパターンは珍しくて、異様に緊張感が高まってしまう。
ど、どうしよう――――。
「クス……」
――――え?
声に反応してヤナセの顔を見ると、いつもの優しい微笑みを浮かべていた。
その微笑みから放つオーラが凄く穏やかで、胸の奥が小さく摘ままれたみたいな甘い痛みが走る。
「大丈夫です……。いつかは必ず卒業を迎えますので……先ずは次のレッスンを楽しみましょう」
そう言ってヤナセは口元に艶っぽい微笑みを湛えながら、指先で私の髪をそっと撫で下ろす。
遅かれ早かれだし、ヤナセに隠し事も出来ないだろうから、意を決して聞いてみた。
入学するのも費用は払ったし、延長が無料なことはないだろう。
払えそうな額なら、頑張って延長しちゃおう――――。
レッスン料以外で教材とか追加で色々購入させられることがないのも、このスクールの良い所だし。
早速そろばんを弾き始めそうになった私にヤナセは、少し悩まし気な表情を見せてきた。
「まぁ……掛かることは掛かりますが、条件はもっと別のことになりますので」
「別? それって……」
何だろう――――。
言葉を濁されて、凄く気になるが突っ込んで聞いて良いものだろうかと戸惑う。
互いに口を閉ざし、しばしの沈黙が流れる――――。
しまった、なんか気まずくしてしまったかな。
ヤナセでこのパターンは珍しくて、異様に緊張感が高まってしまう。
ど、どうしよう――――。
「クス……」
――――え?
声に反応してヤナセの顔を見ると、いつもの優しい微笑みを浮かべていた。
その微笑みから放つオーラが凄く穏やかで、胸の奥が小さく摘ままれたみたいな甘い痛みが走る。
「大丈夫です……。いつかは必ず卒業を迎えますので……先ずは次のレッスンを楽しみましょう」
そう言ってヤナセは口元に艶っぽい微笑みを湛えながら、指先で私の髪をそっと撫で下ろす。