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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
これはまさかぁぁぁ――――『お姫様抱っこ』の予感!
「ま、待って下さい! どうか自分の足で、歩かせて下さいぃぃぃ!」
「え……」
大袈裟なほどの私の拒絶ぶりに、ヤナセも少し不思議そうな表情になった。
「いかが……されましか?」
「あ、いや……最近、甘え過ぎていたので……」
単なる自分の見栄でしかないのに、ヤナセの優しさ拒否するのは心苦しくて、上手く理由が言えない。
こういう場合、大抵強行突破されてしまうだろうし、されるがままになるしかないのかも――――。
気まずくて、視線を避けるように俯きかけた――――。
「……ホズミ、ワタリと……抱きかかえて、お気にされてしまいましたか?」
「え……」
――――俯きかけた顔が一瞬で、ヤナセの目線に戻る。
分かっていたの――――!
呆然と目を見開いていると、ヤナセは何もなかったように微笑み返してきた。
そして――――。
「それほど……お気にかけているとは思わず。失礼致しました」
私の気持ちを察して、汲んでくれていた。
ヤナセは悪くないのに、この心使いが胸に沁みる――――。
「いえ……私の体調を気遣ってくれたのに、大袈裟な態度ですみません」
申し訳なく思ってヤナセに頭を下げようとしたが、その前にヤナセの声がさえぎってきた。
「お気になさらずに……。でもやはり支えがないのは心配ですので、一つご提案があります」
「へ……提案?」
「はい」
そう言ってサラッと髪を揺らしながら小首を傾けたヤナセの微笑みは、なんだか異様に美しかった。
「ま、待って下さい! どうか自分の足で、歩かせて下さいぃぃぃ!」
「え……」
大袈裟なほどの私の拒絶ぶりに、ヤナセも少し不思議そうな表情になった。
「いかが……されましか?」
「あ、いや……最近、甘え過ぎていたので……」
単なる自分の見栄でしかないのに、ヤナセの優しさ拒否するのは心苦しくて、上手く理由が言えない。
こういう場合、大抵強行突破されてしまうだろうし、されるがままになるしかないのかも――――。
気まずくて、視線を避けるように俯きかけた――――。
「……ホズミ、ワタリと……抱きかかえて、お気にされてしまいましたか?」
「え……」
――――俯きかけた顔が一瞬で、ヤナセの目線に戻る。
分かっていたの――――!
呆然と目を見開いていると、ヤナセは何もなかったように微笑み返してきた。
そして――――。
「それほど……お気にかけているとは思わず。失礼致しました」
私の気持ちを察して、汲んでくれていた。
ヤナセは悪くないのに、この心使いが胸に沁みる――――。
「いえ……私の体調を気遣ってくれたのに、大袈裟な態度ですみません」
申し訳なく思ってヤナセに頭を下げようとしたが、その前にヤナセの声がさえぎってきた。
「お気になさらずに……。でもやはり支えがないのは心配ですので、一つご提案があります」
「へ……提案?」
「はい」
そう言ってサラッと髪を揺らしながら小首を傾けたヤナセの微笑みは、なんだか異様に美しかった。