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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
『チャラチャッチャ、チャラララ、ランランラン~♬』

――――そんなメロディーが、頭の中を駆け巡っていく。

「お足元……お気を付けて」

「はい。承知しました……」

姫様抱っこも、米俵担ぎも回避された。

おんぶにもならなかった。

――――でも!

「あの……ヤナセさん」

「はい……」

「なんか、これって……フォークダンスしているみたじゃないですか?」

「そう……見えなくは、ないですね」

「ですよね?」

「気に……なりますか?」

「……気になるような……ならないような」

「なら……良かったです」

えぇぇぇぇ――――! それで解決なの!?

『チャラチャッチャ、チャラララ、ランランラン~♬』

右肩の上でヤナセの掌に指先を載せ、左手は腰を支えるように互いの手が重なり合っている。

このポージングのまま、受付組が待つラウンジにゆっくりと進んでいるのだ。

まさか、こんなパターンで来るとは思わなかったわ――――。
流石ヤナセ、思考が読めない!

お姫様抱っこより、まだいいのかもしれないけど、状況を知らない人からしたら「なんのこっちゃ?」ってならない?

それともヤナセなら、例えば倒立歩行していてもありなのかしら?

ただラウンジに戻るだけなのに、動揺がどうにも抑えきれないんですけど――――。

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