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第5章 LOVE Lesson 2人目

人の体温って…なんでこんなに落ち着くのかしら…。

目を閉じながら心地好い温度と心音に、ゆったりと穏やかな気持ちになってきた…。

リラックスし始めた私をヤナセは頬を頭に寄せて、背中に回した手で優しく擦ってくれていた。

「ふふふ…。」

余りの気持ち良さに、笑みが溢れると

「どうかされましたか？」

ちょっと低めだけど、甘い声が頭上に響く。

「いえ…こんな風にされるのって…嬉しいもんだなって…。」

ラブラブ中のカップルくらいしか、し無さそう…。

「そうですか…抱き締められると落ち着きますから…子どもも…男も…抱き締められたいですからね。」

『男性』も？

ヤナセの顔を見上げると、ヘーゼルの瞳が優しく揺らめいて

「クス…男は基本…甘えん坊ですから…。」

クラリ…目眩がした。