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第21章 軛



 そうだ。
拒否したり泣いたりするならはじめから来るなと、そういう約束で私は今日、ついてきたのだ。

 前みたいになるわけにはいかない。
悲しくなる前に、欲しくなってしまう前に――すっと終わらせてすっと帰ろう。



 そう心に決めているうちに、相馬が私のさらっとしたロングスカートをあっという間にたくし上げて、右手が中に入ってくるのを許してしまった。
パンツのクロッチの脇から相馬の指が、

「あ、んっ」

 いきなり蜜口を直接撫でて、体が跳ねた。

「……まじで?」



 言わないで、と思ったことを、相馬は容赦なく口にする。

「……濡れてんじゃん」

 ――だから駄目だったのに!


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