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unbalance
第22章 本心



 相馬を壁際に移動させると、彼は素直に壁にもたれた。
その前に膝をついて、やっぱり直視できなくて顔を背けながら、細身のズボンを膝まで下げる。
それからパンツの腰に手を掛ける。

先っぽにあたるところが、すでに湿っているのが視界の端にわかった。
ゴムが引っ掛からないように気をつけながら引き下げると、太くて大きいモノが、目の前で直立していた。



 う、わ。



 自分で脱がせといてなんだけど……生々しい。
少し黒ずんだ肌色に、浮いた血管。
一日汗をかいたにおい。
視界の端程度でも、無視できない存在感。



 思わずぎゅっと目を瞑る。

 心臓の鼓動が激しさを増す。



「自分でするって言っといて、何その態度」

 相馬の声が頭上から降りかかる。

「そんな嫌々されても嬉しくないんだけど」

「ちがっ……! そういうわけじゃ……!」



 私は慌てて目を開いて、意を決して、目の前でそそり立つモノに触れる。


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