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第37章 お預け



 相馬がふっと笑う。

「承知」



 相馬が、ブラの紐をぐいっと肩から外し、布をずり下げた。
哀れに虐められていたそこが、顔を出す。
相馬の顔に、また隠れる。

 来てほしかった場所に、来てほしかった感触が来て、腰が揺れた。



 私、完全に、手のひらの上だ。



 けれど、それでひとときでも快感が味わえるなら、と思ってしまうあたり、やっぱり性欲が強いんだろうか。

 相馬に体を任せながら、堪えきれない幸せを声にして漏らすことしかできない。



 相馬が私の下着もすべて取り払ってしまうまで、さほど時間はかからなかった。

「霧野、次は替えの下着も持ってこいよ」

 悲惨なまでにぐっしょりと濡れたパンツを振りながら、相馬が言う。
それが、替えなの……と言い出せなくて、私は小さく俯いた。


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