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unbalance
第37章 お預け

私は出ない力を振り絞って、相馬に足を固定する。
「ゆっくりほぐすから」
私は相馬の肩を両手で掴んで、相馬の胸に顔を伏せた。
「リラックスして」
相馬に言われて、意識して力を抜いて、相馬の指がゆっくりと私の中に押し入ってくるのを感じた。
「痛くない?」
「ん……」
痛くは、ない。
私が小刻みに頷くと、相馬は浅いところでくちゅくちゅと指を動かした。
変な感じが、する。
「これは、マッサージだから」
相馬の指が、内側からおなか側をぐっぐっと押していく。
位置を変えながら少しずつ。
「まだ、いれ、ないの?」
異物感にじっと耐えながら聞くと、
「そんなさっさと終わらせようとしなくていいじゃんか」
笑われた。
相馬には何でもお見通し、だった。

