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unbalance
第37章 お預け

「一旦、外でイっとく?」
「あ、ん……っ!」
相馬が、人差し指を挿入した手の親指で、敏感なところの周りを撫でた。
ゆっくり、円を描くように。
熱い芯には触れずに、その周りをくるくると――
もどかしさが徐々に溜まっていく。
私の腰が揺れる。
相馬がもう片方の手で、胸をふにふにと弄ぶ。
こちらもやっぱり、中心には触れない。
「い、じわる……」
「何が?」
私に恥ずかしいことを言わせようという相馬の策略だ、と、わかっているのに、まんまと私はそれに嵌まる。
「触ってよ……っ、」
「どこを?」
「お願いっ」
「言ってくれないとわかんないなあー」
「いじわるっ!」
相馬の指を直接つかんでもどかしいところに触れさせようとするけれど、男の人の力って強い、どうしても、のらりくらりと躱される。
「おねがい……」
涙目になりながら、相馬に訴える。
「さすがにかわいそうになってきたな」
相馬の声は呑気なものだった。

