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第5章 麦酒



 相馬を含めたチームの飲み会は何度かあったので、相馬も私があまりお酒を飲んでいないところを見ていたはずだけれど。

 そういうところを決めつけで話さないのも、相馬の営業手腕なんだろうか。



 テンプレの――私にとってはテンプレの、あまり好きではない台詞が返ってこなかったことで、私は急に元気になって、にやける口元を見られないように、俯いてドライヤーをコンセントから抜き、コードを簡単にまとめる。

「何手伝う?」

「いや、洗濯もの干してこいよ」

 そうだった。
危ない危ない、忘れるところだった。



 レンジで温め終わったお惣菜をひとつずつテーブルに運ぶ相馬と、すれ違うように洗面所に入る。
とにかく気まずくならなくてよかった、と思いながら、相馬が洗濯機の上に出しておいてくれたハンガーで、お風呂場に洗濯ものを吊り下げる。



 浴室乾燥のスイッチを入れ忘れてしまおうか、と一瞬思った自分に自分で苦笑しながら、私は馬鹿に丁寧にスイッチを押した。


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