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第38章 いたばさみ



「………おいおいおい」



 まじか、これ。

 目を覚まさない霧野を、俺は膝立ちで見下ろす。



 ここで――放り出されるかあ。
まあ、いいんだけどさ、霧野が気持ちよかったんなら……。
だけど、



 はいそうですかって寝られるほど、俺は人間出来てないんだよなあ。



 俺は自分で自分のモノを握った。
もう正直、寸前だった。
このまま出せば、霧野の胸が大惨事になる。
大惨事にしてしまおうか。

 大きさを気にしていつも腕で隠している胸を、開けっ広げに晒して寝入っている。



 ……可愛いな、くそ。



 固くなったモノを上下に擦りながら、先端を彼女の胸に近づける。
彼女の胸の先端と、俺の先っぽを触れ合わせると、我慢汁が潤滑油になって、くちゅくちゅと泡立つ。



 やばい、気持ちいい。



 あ、だめだ、これ、このまま出してしまいそう。
ティッシュは――ちょっと遠いところにあったので、これでいいや、と俺は枕の下からゴムを取り出した。

 装着しながら、待てよ、と考える。
せっかく貴重な高いゴムを消費するんだから――これぐらい、許されるのでは? 
霧野も嫌とは言わなかったし……。



 霧野も俺の指でオナってたし。



 思い出して、また射精感が込み上げる。


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