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第38章 いたばさみ



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 俺がベッドを出てゴムを外すのを、霧野は寝っ転がったまま眺めていた。

「私……どれくらい寝てた?」

「んー、数分かな」



 ……数分を、我慢できなかったな、俺。



「ごめんなさい……」

 霧野がベッドの上で小さくなる。別に謝ることはないのに。

「続き、する?」

 霧野に聞くと、霧野は不思議そうな顔をした。

「続き?」



 俺は、霧野が何に疑問をもっているのかわからない。

「続き。今日はもう無理ならやめとくけど」

「だって……もう、出したじゃん」

「出したけど」



 一発で終わるなんて舐められては困る。
こないだだって、二発はいったし、霧野が帰ったあと思い出しながらもう一発出した。

「そ、相馬がしたいなら……いいけど……」

 したいに決まってんだろ。


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