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第39章 熱



「霧野は美しいし愛らしいよ」

 ……っそんな優しい声で、言われたら……。

「可愛げないよっ。相馬が合ってる、」

「霧野が素直に肯定するまで、俺は言い続けるからな」



 相馬が腰をゆすって、刺激が私を圧した。

「こっちのほうは喜んでるみたいだし?」

「そんなこと……っ」



 きゅっと締まったのに自覚があったからこそ、改めて言われて顔が熱くなる。

「体は素直なのな」



 相馬がゆっくり腰を前後に動かし始める。

「可愛い」

「そんなこと、」

「ある」



 亀のような遅さで、腰をゆっくり引き、ゆっくり押し出しながら。相馬は細く長く息を吐いた。



 じわじわと、思考力が機能しなくなってくる。


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