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第6章 睡魔



 お疲れ、という乾杯から始まった夜ごはんは、思いのほか気兼ねなく過ぎて、私ははじめてお邪魔する家なのに、気づけば三本目のお酒を開けていた。

 ――あれ? 私ってこんなにお酒飲めたっけ……?

 と思うころには、すっかり頭がぼーっとしてしまっていた。



 ――はじめてお邪魔する家、まして仕事の関わりの人、まして――相馬なのに。



 でも、仕方ないじゃない。

私はベッドを背もたれに、カーペットの上でクッションを置いて座っていた。

彼はローテーブルを挟んで向かい側、何もないカーペットの上に胡座をかいている。
もう一年も隣の席で働いていて、一度も見たことがなかった、髪を下ろした姿で、襟のないシャツを着て。



 背もたれがある側をさっと私に譲って、
こまごま買ってしまった居酒屋みたいなお惣菜を、どれ食べたい? と取り分けてくれて。
ビールがなくなるタイミングで、次の缶を冷蔵庫に取りに行ってくれて。
欲しいなと思った料理を何気なく私の手元に寄せてくれて――



普段私の扱いなんて雑な癖に、なんで急に今日だけこんなにするの。
こんなに、優しくするの。


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