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unbalance
第39章 熱

私に覆い被さるように、ほとんどうつ伏せになって、私に想いを、もういっそ凶暴なまでの愛を、突き立てる。
ぐちゅぐちゅと私の蜜を掻き混ぜる。
浅いところを、しつこく、何度も何度も擦るから、
「ふあ……っ」
変な声が出た。
「もっと、声出して、」
相馬が私の首筋を舐める。
耳たぶをしゃぶる。
腰を揺らしながら、私のうなじに吸い付く。痛いぐらいに。
跡、残さないでよ、そんな隠せないところ。
と、言いたいのに、私の呼吸に余裕はなかったし、思考にももはや余力は残っていなくって、本当だったらもっとちゃんと注意しなきゃいけないはずなのに――来週からの服装に関わる、本当に困ることのはずなのに――まるでどうでもいいことみたいに、一瞬で脳の表面を滑っていった。

