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第40章 泡



「至れり尽くせりじゃん」

「どう? 許してくれた?」

 相馬にそう聞かれて、あ、そうか……だから、ここまでしてくれたのか。



 昨夜、無理させた、と思って。昨夜というか、もう、日付的には今日の未明だけど。

「別に、怒ってはないけど……」

「お、じゃあ、またしてくれる?」

「……また、髪乾かしてくれたらね」

「まじか」



 相馬がドライヤーを止める。
私は自分の髪を触って、濡れていないところがないか確かめる。



「したいだけセックスさせてもらえて、そのあと風呂入って髪も乾かさせてもらえるなんて、お得すぎるじゃん」

「し、したいだけ?」

 相馬が本当にしたいだけしたら――いったい、どこまでいくんだろう。

 昨夜は私が寝ちゃったから……。


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