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第7章 火種



「あーあ。悪いな、パンツせっかく乾かしたのにな」

 ――バカバカ、なんでわざわざそんなこと言うの!

「やっ……ちがうの!」

「何が違うの?」

「だ、だって……っ」



 言い訳したいのに頭が回らない。
呂律も回らない。
パンツがもう酷いことになっていることぐらい、わかってる。



「だって……だって……んぁっ」



 相馬の指が、とうとうパンツを横にずらして、直接そこに触れた。
こぼれ落ちる蜜をすくって、いちばん敏感な蕾に塗りつける。

「嫌なら抵抗して」

 嫌じゃない。でもそう言えない。言えるわけがない。

ぐちゅ、と卑猥な音がした。
体が勝手に反って、びくびくと震える。

もう力が入らない。されるがままにされていたい。何も考えられない。
気持ちいい。
相馬、もっとして、

「気持ちいい?」

「ちがっ……ぁ、あ……っ」

 蕾がきゅっと摘ままれるような強い刺激が来た。
気持ちいい。
くにくにと弄られる度に腰が勝手に揺れてしまう。
声が出てしまう。

 もっと、相馬――



 ふと、彼の手が抜かれた。
まただ。やめちゃうの。どうして? 
彼を見る。私のスウェットとパンツのゴムに、相馬が手を掛ける。
腰を浮かせると、相馬は二枚の衣類を一気に引き下ろした。

 見られるのが恥ずかしいという理性は、もう完全に快感に組み伏せられていた。



 相馬、お願い、もっとして。


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