この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
unbalance
第8章 返事
脱がせた服を床に放り捨てて、相馬が私の脚の間に体を入れて座る。
私は脚を閉じようとするポーズだけ取ってみるけれど、あっさりと相馬に膝を割られた。
仕方ないよね、男性のほうが力が強いから。
私は胸の前で腕にぎゅっと力を込めていた。
彼の指が、広げた脚の間にそっと触れる。
触れただけで、くちゅ、と溢れる音がした。
彼に顔を見られたくなくて、自分が可愛い顔をできていないのはわかっていて、両腕で顔を隠す。
隙間から覗いた彼は、私の顔と恥ずかしいところを交互に見て、そして彼の顔からはいつの間にか、いつもの軽薄な笑みが消えていた。
真剣な目。
その表情に、また蜜が垂れる。
「指、入れるよ」
もはや質問ではなく宣言だった。
私が返事をしないのがわかったのだろう。
なんでそんなに、わかっちゃうんだろう。
彼の指の先端が、ぐ、と私の蜜口に押し当てられた。
――あれ?
まずい、かも。
痛いかも。