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第8章 返事



 脱がせた服を床に放り捨てて、相馬が私の脚の間に体を入れて座る。
私は脚を閉じようとするポーズだけ取ってみるけれど、あっさりと相馬に膝を割られた。
仕方ないよね、男性のほうが力が強いから。
私は胸の前で腕にぎゅっと力を込めていた。

彼の指が、広げた脚の間にそっと触れる。
触れただけで、くちゅ、と溢れる音がした。
彼に顔を見られたくなくて、自分が可愛い顔をできていないのはわかっていて、両腕で顔を隠す。
隙間から覗いた彼は、私の顔と恥ずかしいところを交互に見て、そして彼の顔からはいつの間にか、いつもの軽薄な笑みが消えていた。

 真剣な目。

 その表情に、また蜜が垂れる。



「指、入れるよ」

 もはや質問ではなく宣言だった。
私が返事をしないのがわかったのだろう。
なんでそんなに、わかっちゃうんだろう。

彼の指の先端が、ぐ、と私の蜜口に押し当てられた。



 ――あれ?

 まずい、かも。

 痛いかも。


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