この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
unbalance
第8章 返事



相馬は私の頬に手を添えたまま、指をゆっくり進め始めた。
まだ恐怖は抜け切れていなくて、頬を覆う彼の手に自分の手を重ねる。
温かい。
力を抜いて、落ち着いて、そうだ、そうすれば入る。大丈夫。



 指がゆっくり進んで、

「入ったよ」

 相馬が優しく微笑むから、余計に恥ずかしくなる。



 中が馴染むまで、相馬は待っていてくれた。
それからゆっくり指が動かされる。
探るように、痛くないように、ゆっくり少しずつだけ動いてくれる。
キツくて苦しいけれど、耐えられないほどではなかった。

これも彼の戦略なんだろうか。
このあと自分が気持ちよくなるために、今はうわべだけ優しくしてくれるんだろうか。

それでも構わない。
一生に一度、彼に使ってもらえるのなら。

 こんな夜が来るなんて、夢にも思っていなかった。
嘘。夢には思ったこともあった。夢の中だけだと思っていた。



「大丈夫?」

「へい、き、だってば」

 だから、相馬、お願い、好きにして。
私のことはどうでもいいから、だから、

「霧野」

 私のこと好きじゃなくてもいいから。

「……ん、」

「何も考えるな。俺が気持ちよくしてやるから」

 ……え、と聞き返す間もなかった。


/264ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ