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第8章 返事



 ……やりすぎた……?

 え、どうしよう、恥ずかしい。
私で相馬がその気になってくれるなんて勘違いして、めちゃくちゃ恥ずかしい格好して。
引かれた? 
やだ、相馬、行かないで、お願い、

「行かないで、相馬……」



 すると、思いがけず強い口調が返ってきた。

「生で突っ込まれたいのかよ、馬鹿!」

 ああ、そうか。

 優しいな、ちゃんと避妊してくれるなんて。



 いいのに、私、相馬の赤ちゃんなら、一人でも頑張って愛して育てるよ。
一生懸命幸せにするよ。



 さっきドライヤーを探していた廊下のロッカーの奥から、相馬が小さな紙箱を持ってくる。
中身をひとつ取り出して、開封しながらベッドに戻ってきた。
彼がズボンと下着を一緒に脱ぐと、解放されたそれは元気に天井を向いた。
そこに相馬はゴムをつけて、ついでにTシャツも脱ぎ捨てる。
さっきのポジションに彼はもう一度座って、私の両膝の裏に手を入れ、ぐっと持ち上げた。



 彼が私に近づくように腰を進める。突き出した先端が、私の入り口に触れて、そのままぬるりと上に逃げた。



 やばい。

 これ、どうしよう、私が、気持ちよくなっちゃう。

 相馬が気持ちよくなるためにするはずなのに。



 入れてほしい、相馬の、



「入れるぞ」

 彼が自分自身に手を添えて、ゆっくりと私の中に入ってきた。


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