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第10章 夢想



 霧野のスウェットのズボンとパンツを下ろし、丸出しになった可愛いおしりに、勃ち上がった自分自身を擦り付ける。
彼女は全体的にしゅっとした体形なのに、おしりは思いのほか柔らかい。

霧野が片足を立てて、甘えた声で、早く、と言う。
仕方ないな、もうちょっとじらそうと思っていたのだけれど。

俺は腰の角度を変えて、彼女の中に入っていく。

ああ、気持ちいい。
なあ、好きだよ。霧野、霧野――、



  **



 はっと目が覚めた瞬間、嫌な予感がした。

 床が固くて痛い。
あれ、俺、なんで床で寝てるんだっけ? 
ああそうだ、霧野をベッドで寝かせて、それで。

 カーテンの隙間から、薄明るい光が差し込んでいた。
部屋の置時計を見ると、朝六時だった。

昨日何時に寝たっけ。

霧野にもう寝たらって言ったのが、確か二時ぐらいだった。
そうだ。

寝ぼけた頭がひとつずつ状況を思い出していく。


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