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第10章 夢想



 え!?



 跳ね起きた。
 思わず半身を起こして飛びすさった。

 俺と同じく床で霧野が、胎児のように体を丸めて、俺に背を向けて寝ていた。

 夢の中とまったく同じ……いや、彼女のズボンは脱がされていなかった。
それは俺も同じで、ただ、パンツの中で暴発した白い液体が、布越しに染み出してきているだけだった。



 ――どこからが夢だ?

 俺が彼女を引っ張りこんだのは現実か? 
じゃあ、彼女が俺の手の届く範囲まで来たのも、現実か? 
彼女が俺の顔を覗き込んでいたのは? 
彼女が俺に、キスを――



 昨晩自分を泣かせた相手に?

 キス? ……まさか。



 ……というか、そんなことはあとでよくて……まずいぞ。
彼女が起きる前に片付けないと。

 昨晩泣いて嫌がったのに、まだこんなことされたなんて知られたら。



 俺は慌てて――パンツの中身をこぼさないように手で抑えながらそっと起き出し、着替えられるものを最低限タンスから引っ掴んで、トイレに撤退した。


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