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ココロのアナ
第10章 旭side~涙~
カーテンを開け光が射し込む
部屋が明るくなり
惨状を物語った…。
「ひでーな…おい。」
ベット…床…ソファ…
体液が固まった跡がいくつも…
たかが4日間でこんなにするかよ…
シーツには血の跡が滲む。
俺が修に関わらなければ
こんな乱暴されなかったのか…
渚だって意地にならかったはずだよな…
やりきれない気持ちが溢れ
一筋の涙が頬を伝う…
本当は抱きしめてやりたかった…
本当は優しくしてやりたかった…
部屋を片付け下着や保険証を探す。
ソファの下に携帯が落ちていた
電源を入れると
俺からの着信だけが表示された…
未送信メール…?
宛先は指定されていない
打ち掛けのメールは29日だ
《ごめん。約束したけど守れなかった。
もう合わない方がいい
だって…気づかされたんだ。
旭が…》
続き…
何打つ気だったんだよ…
携帯を鞄に入れ病院に向かう。