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ココロのアナ
第10章 旭side~涙~



「どう…?意識戻った?」


尚は困ったように口を開く。



「ちょっと前に目覚めたんだけど
押さえつけて寝かせたよ」


「何があった?」


「んー。精神的にきてるから
言動もおかしいしね
手に負えなかったから
寝かしちゃったよ」



笑いながらする話かよ…。



「病室よっていきな
大好きな藤原さんが寝てるんだから
側にいなきゃぢゃない?」



「好きとかぢゃねーから」



「ぢゃぁ…何?」



「修みてるとさ…
壊したくなっちゃうんだよ
多分…抱きしめたり、優しくしたら
本気で壊すことになるからなー」



「お前…笑いながら言うか…」



「尚に言われたくねーし」




病室に入ると眠っている修がいた。
今だけは起きないでくれ…
こんな俺見られたくないから…



そっと唇にキスをし

「戻ったら…お仕置きだ…」



病室を後にした…。



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