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ココロのアナ
第11章 過去
あぁ…今日もあの家にかえるのか。
父さんも母さんも毎日喧嘩だ…
帰るのが嫌になる。
まだ小学生の俺がいる…
夢…?
客観的にみる映像は
止まることなく流れた…
「あんたが居なかったら私
幸せになれたんだから」
毎日のように母さんが言う。
「しょうがなく生んだ子なんだから
迷惑かけないでちょうだい」
産んでくれなんて…
頼んでないよ…。
朝ご飯はない。
昼は給食を食べ。
夜はカップラーメン。
父さんは帰ってこなくなった…。
あんなに優しかった父さんは
俺の事で母さんと揉め
出て行ってしまった…。
「修…一緒においで」
そう言われたのに付いて行かなかった。
だって母さんは誰が守の?
父さん言ったよね
《母さんを守ってやれ》って
父さんの手をとらず
ボロボロのアパートにのこった。
中学にあがると
こっそり父さんと会うようになった
プレゼントだって携帯を渡された
「困った時はすぐ連絡しなさい」
母さんにばれないように
毎晩MAILをした。
コレが唯一の楽しみ……
なぜなら…
母さんは毎晩男を連れ込み
裸で抱き合っていたからだ…
中学生にでもなれば
それがどんな事か分かる…。
軋む音が聞こえ…
母さんの女の声が聞こえると…
吐き気がした。
そんな時父さんとのMAILは
俺を救ってくれる。