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第4章 居残り練習

コンビニエンスストアで飲み物を買ってもらった実果。

先生と一緒にドライブ。

車は国道を走り、峠道を登り始めた・・・。

ワインディングが激しい山道を登る。

左右に揺さぶられるヴェルファイア。

山道をある程度まで登ると、眼下には夜景が見えた。

西に沈んだ太陽からわずかな残光が見えていたけど、

それも消えて、街のネオンがキラキラと輝く。

「あそこが、〇〇〇だ」

「あの明るいところが、〇〇〇だ」

とか、教えてくれる先生。10月。まだ寒くはないけど。

実果を抱き寄せて、

「寒くはない？」

と、訊く先生。カッコいい先生に抱き寄せられて、

実果は、さっきの嫌なことも忘れられそうなくらい、幸せな気分だった

「大丈夫です」

と、答えると、

「そうか。そろそろ、帰ろうか」

と、話しながら、実果を抱きかかえて、車に戻る先生。

スライドドアが開いて、先生が実果を抱き上げて、シートに座らせた。

電動シートが後ろに倒れていく。

オットマンが動き出し、足を持ち上げていく。

先生が、実果を跨いで、スライドドアが閉まった。

え？先生の身体が、隣の座席に座った。

「先生？」

と、実果が訊くと、先生の声はしないけど、

リアシートの上のモニターが降りて、

映像が流れだした。

女子更衣室のベンチに体育座りする実果の映像。

これって、紗季がスマートフォンのカメラで撮った動画。

実果の顔がはっきりとわかるくらいに映っていた。

そして、足首を持って、足を開く英梨花先生。

大事な部分が映る・・・。

「み、見ないで」

と、話す実果。

「これって、実果ちゃんだよね」

と、話す先生。

「英梨花が『2人で見たら』って渡してきたmicroSDに入っていた動画なのだけど、どういうことなんだ？この女の人は英梨花だし。だれが、この動画を撮っているんだ？」

と、訊く先生。