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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第17章 2024年10月8日~11日
とりあえずまだ近くに
さっきの人が居るかもだから
港斗君に迎えに来て貰いなよと
妹に言われて、家の中に入れて貰って。
「ねぇ…千冬…さっきの人って」
『ああ、あれ?何か巴姉の
元カレだって…今の巴姉の
家を教えて欲しいって
ちょっと前からずっと来てるんだって』
「え…?さっきの人って雄介さん?」
髪の毛も…白髪だらけで
ぼさぼさの頭をしていて。
髭も…ろくに剃って無いのか
伸ばし晒した感じになってて。
顔もチラッと見たはずなのに
全然…面影が無くて…
知らない人だって思ってたのに…。
『あの女とは離婚したから、
迎えに行きたいとかって言うから
姉は結婚しましたって言ったんだけどさ。
仕事もしてないのか、終わってから
来てるのか…知らないけど…』
お父さんにも…しばらくは
来ない方が良いって言われてしまって。
大和連れて行くからと
妹には言われてしまったんだけど。
自分のカバンの中の
スマートフォンが鳴っていて。
そうだ……雄介さんの番号は
あの時に着信拒否にしたから。
「非通知設定の…着信…
最近毎日…あるなって…思ってた…」
『巴姉、スマホ変えた方がいいよ。
もう勘違いロミオ化してるしさ、
下手したらストーカーじゃん…あんなの』
しばらく…実家で待機してたら
港斗君が迎えに来てくれて。
迎えに来てくれた彼が
真っ黒のパーカーに
黒のキャップを被っていて。
顔とか髪型とか見えない感じで
いつもと大分…雰囲気が違うって
そんな風に思ってたら。
『まだ近くに居たら困るし、
はい、巴姉…これ被ってね
私が昔ハロウィンの時に使った
ウイッグ…これで変装して。
持って来て貰った服着替えて帰ってね』
と言って彼が持って来てくれた
違う服に着替えて、
妹はと言うと…私の服を着ていて。
「ねぇ、千冬…それって」
『じゃあ、私これを着て
先に家を出るから…
ちょっとしたら二人は帰ってね?』
「でも…そんな事したら…千冬が…」
危ないんじゃって思ったんだけど。
『大丈夫大丈夫…、
翔太…来てくれるってさ』
翔太と言うのは…
妹の同級生で2軒隣に
住んでいるご近所さんだ。