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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第18章 いざ行かん!晴れの国 岡山
ビーチに…そのカゴに入った
光る何かをばらまいて行くと
ぼんやりとした光で
ビーチがピカピカと光っていて。
空の星を…ビーチに
まき散らしたみたいになっていた。
『思った以上に光るんですね…海ほたる』
「海ほたる??って言うかこれ…
海から上げちゃって…大丈夫なの?
…って言うか、これ…何なの?
海ほたるって夜光虫の事?」
『…海に居る小さな何かで
夜になったら光るって言えば
確かにどっちも一緒ですけど…。
夜光虫はプランクトンの一種…で
この海ほたるって言うのは甲殻類ですよ
カニとかエビとかの仲間らしいですよ』
そう旦那さんが今見ている
この青白く光って居る何かが
海ほたると言う生き物で、
夜光虫とは別の物だと教えてくれて。
大きさにすれば…海ほたるが3mm
夜光虫が凄い小さい普通に
肉眼では見えない感じのサイズで、
どっちもとっても小さいんだけど。
たまに海を見ていると、
赤い筋みたいなのがある事があるけど。
赤潮って言う…それは、夜光虫の
昼間の姿で太陽の下で見ると
赤く見えるからなのだそう。
その夜光虫と海ほたるの
拡大した姿の写真を見せて貰うと
この海ほたるって言うのは
ミジンコみたいな感じで
生き物だって言うのが良く分かる。
「でも…赤潮って良くないって言うよね?」
『そうですよ、赤潮…が発生してると
その辺りの海の酸素の量が低下して
魚が弱ったりとか、死んでしまう
原因になるみたいですし。
弱った魚のエラから、魚の体内に
入り込んで中から魚を食べるらしいですよ』
「え?そうなの……人間で
考えたらウイルスに身体を
体内から食い殺される…みたいなの?」
明るい時間だったら
この海ほたるを手の上に乗せて
まじまじと見たらミジンコぐらいなら
目とかあるのが見えるだろうけど。
真っ暗だから青白く光ってるって
事しか…見えないし分からないんだけど。
彼が夜光虫について調べた事を
読み上げてくれて、今度は
海ほたるについて検索してくれる。
夜光虫は厄介者だけど
海ほたるは死んだ魚の死骸を食べて
海を綺麗にしてくれる
海のお掃除屋さんなのだそう。