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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第28章 高知県の旅 室戸市~高知市

巨大な日本地図の奥にこの場所には
大凡に不釣り合いな…ある物が
で――んと置いてあった。
「跳び箱…こんな所に
不自然に跳び箱あるんだけど?」
区切りがないスペースが
教室になっていて。
ちょっとした休憩所?として
椅子に座ったりできるみたい。
『開放的な教室ですね…
って、あの跳び箱…こっちから
みたら水槽になってるじゃないですか』
向こう側から見た時は
普通の不自然な跳び箱だったけど
裏側から見ると一部が切り取られて
そこから中の水槽が見える感じで。
さっきの手洗い場のシンクと言い
この跳び箱と言い、小学校の
備品を利用した展示をしてるみたいだ。
港斗君がちょっと遠いけど
ここに来てみたいって
言っていた理由も…分かるな。
「ユニークな水族館だね…」
『小学校のなつかしさと
斬新な発想のミックスですね…』
「あっ、これ…懐かしい…
OHPが置いてある…」
教室の隅に置かれている
機械に巴が近付いて行って。
『何ですか?それ…』
「え?これ?…先生が
スクリーンに…フィルム
みたいなスライドを映す機会だよ」
巴がオーバーヘッドプロジェクター
についてを港斗に説明するけど。
ジェネレーションギャップが
生じていて、まぁ12歳も違えば
そうなるのは仕方ないんだけど。
そうだよね…今は…教室に
大きなモニターがあったりして
そこに教科書とか資料を映したり
動画をそこで再生したりするんだもんな。
教室の先には廊下にずらっと
水槽が並んでいるエリアで
ここだけ見てると水族館って感じがする。
その廊下からぐるっと一周
周囲を水槽で囲まれた場所の
中央に円形の水槽があって。
その中にはウミガメが泳いでいる。
隣の部屋も同じ様に
周囲に水槽があって
部屋の中央に円形の水槽がある。
こっちの円形の水槽には
小さいボラが沢山いて、
水槽の縁は低めになっていて
ボラにあげるエサを売っているから
えさやり体験もできる様になっている。
ウツボが居たりとか、
カワハギやハリセンボンがいたり。
この水族館には
他にも特徴があって
その直々で展示される
魚の内容が変わるって事。

