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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第29章 ヴィラ サントリーニ
『1つ、食べますか?』
「え?いいの?」
『ええ、僕まだ、お寿司あるんで
こっちの寿司、6貫で350円とか
値段ヤバくないですかね?
うにもありますよ?食べます?』
と、言ってくれたので
大トロとウニと1貫ずつ
おすそ分けを頂いてしまって。
その後は…お湯張りが出来た
ビーンズ型のジェットバスで
夫婦で一緒に泡風呂にして
頭と身体を洗ってから浸かって。
『凄い…いい香りしますね…』
「美味しい物食べて、
お風呂も…凄い…大きくて
ゆったり浸かれて最高…だよ…、
港斗君、ここ…凄い人気だったんじゃ…」
『そうなんですよ、ここ
凄い人気なんで…4か月前とか
から予約取らないとダメなんですけど…。
うちの親が…この連休に
夫婦でここ泊まるつもりで
予約してたみたいなんですけど。
ちょっと仕事の関係で
人に会う事になったみたいで
キャンセルするものお金要るから
お前巴さんと泊れって言われたんで…』
だからカツオのタタキを
実家に送れって言う
そんなお達しがあったのかもだけど。
でも…港斗君のご両親なら
一番いい部屋にって…
泊まりそうなイメージだけど…。
新館よりも、こっちの本館の方が
お部屋はコンパクトになるけど
サントリーニ島らしさはあるか…。
「あれ?でも…お部屋…
一番下のグレードって…」
『あんまり…こう…高い部屋にすると
巴……気にするんで…、ダメ元で
お願いして貰ったんですよ…』
何と言うか…もしかしたら
彼のご両親とここのオーナーさんと
なんか繋がりがありそうだけど。
その辺りは……こう…しつこく聞いても
せっかくの旅行の楽しさが
半減しちゃいそうだから
あんまり深堀りはしない事にして。
泡風呂を一緒に楽しんでいると
当然…身体の距離が近くなって
旦那さんに抱っこされながら
お風呂に入る感じになって。
そうしてたら…キスが
こう…段々したい気分の
そんなムードになって来て。
『巴…気にしてますか?』
「でも…ここのヴィラ、凄い
素敵だし、お食事も…凄い凝ってて
美味しかったし…お風呂も…
広くていい感じだし……怒るに
怒れないと言うか…申し訳ないなって」