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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第30章 桂浜観光

アカメがどうしてアカメと言うのかは
その目に…特徴があるからなんだけど。
普通にじっと…アカメの目を見ても
普通の魚とそんなに違う感じはない。
水槽の近くに説明書きが添えられているから
アカメについて書かれた手書きの
説明文を旦那さんが読んでくれて。
アカメと言うお魚は夜行性で
暗い中でも僅かな光を
集められる様に眼球の奥に
タペタムと言う反射板の様な
役割をする膜があるのだそうで。
網膜を通過した光がタペタムで
反射する事でわずかな光を
増大させて暗闇の中でも
見ることが出来るのだと言うもので。
アカメ以外にも、犬や猫の目にも
タペタムがあるのだそう。
そう言えば…猫の目に
光が当たるとピカッって
暗闇の中で光ってるの見た事ある。
水槽の前にスタンプラリーの
スタンプ設置台の様な台の上に
『ピカ目ライト』と言う
紐固定されたライトが置いてあって。
このライトで水槽の中のアカメの
目を照らすとアカメの目の
タペタムに反射した光を
見る事が出来る…みたいなんだけど。
アカメの目は、毛細血管が
発達しているので赤く光って
見えるからアカメと言うのだそう。
旦那さんに動画を取って貰って
そのライトで水槽の中で
泳いでいるアカメ達を照らすと。
アカメの目が赤くピカッと
光っていて……不気味な
感じにも見えてしまうんだけど。
本館の建物は壁面に沿って
ぐるっと一周、外側の壁側に
水槽が並んでいる感じの造りで。
高知の名物でもある
ウツボに始まり、
高知で見られる珍しいお魚の
アカメに続いて。その先は
土佐湾のお魚達が展示されている。
……んだけど、周囲の壁に
ある水槽よりも
建物の中央エリアにある
プールの様な部分が気になって仕方ない。
本館の建物の中央には、
周囲をアクリル板で
囲まれたプールの様な物があって。
そのプールの中には、
ウミガメが沢山泳いでいる。
水族館にウミガメが居るのは
普通の光景なんだけど…。
ここのウミガメの展示は…
他の水族館とは確実に違っていて。
”タートルズスリラー”
と…書かれた…おドロドロしい
立て看板が立てられている
黄色の規制線のテープが
張られている、アクリル板が
設置されていない部分があって。

