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第32章 日本最古の遊園地

「これに乗らないの？」

『いえ、乗ります。
すいませーーん、これ
鍵開けて貰ってもいいですか？』

スタッフの人に鍵を開けて貰って
コーヒーカップみたいなのに
彼と一緒に乗って。

メリーゴーランドなのか
コーヒーカップなのか
どっちなのか分からない様な
不思議な感じになりつつ。
メリーゴーランドを楽しむ。

『てか…ここのメリーゴーランド
凄い…年季入ってますね…
木製みたいですし。色の剥げ具合も
１０年２０年選手じゃない…
風合いを感じますし…』

屋根の裏側の絵画の様な
絵も…中央の柱の部分が
パイプオルガンみたいになっていて。
床面積は小さい感じの
メリーゴーランドだけど。
かなり凝った造りになっていて。

周囲の景色とかよりも
メリーゴーランド凄いって
思って写真を撮ったりしてたんだけど。

『また後で乗りましょうよ。
馬にも乗りたいですし、
この上がどんな感じか気になりますし』

このエリアには…他にも
良くある汽車のアトラクションと。
丸い球体みたいな形の
屋根付きのメルヘンなボートで
決められたコースを
ゆったりとしながらクルーズ出来る
ファンタジークルーズがあって。

小林君が言うには、この２つの
アトラクションはライトアップ
されて夜も楽しめるみたい。

『あっち…バラ園になってますよ～。
あっち、あっち、行きましょうよ』

ひらパーって言うと
菊人形展のイメージだけど。
こんなお洒落なローズガーデンが
あるんだ～と思いながら。
バラ園に引き寄せられて行った
葵の後を追いかけてパークの
一角にあるバラ園に足を踏み入れた。

丁度今は秋バラのシーズンだから
ローズガーデンにはバラの花が咲いていて。
このバラのお庭も夜には
ライトアップされるのが見れるのだそう。

『そう言えば…イルミネーションの
点灯時間って何時からなんです？』

通常のひらパーの営業時間は
１０時から１７時なんだけど
イルミネーション実施日は
夜の２０時までの営業時間になる。

１７時からはナイトアトラクションだけが
運転する感じになって、それ以外の
アトラクションは休止になるみたいで。