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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第40章 神戸空港発90分+50分

私が身体を向けているのは
ホテルアムステルダムで、
旦那さんがこっちと言って
身体を向けて指差しているのは…
パークを見下ろせるシンボルタワーの
ドムトールンの後ろ側にある、
ホテルヨーロッパの方で。
『僕、ハウステンボス来るんだったら
ホテルヨーロッパに前から
泊まりたかったんですよねぇ~』
ホテルヨーロッパのロビーに入って
思わず…ロビーで止まってしまって
動けなくなってしまったんだけど。
ロビーにお花ってどこのホテルで
大体飾ってあるんだけど
ここのロビーのお花が
飾ってあるってレベルじゃなくて。
花壇が…あるって感じなんだけど…?
そこに置かれてるのか植えられてるのか
分からない位にびっしりと
真っ赤なポインセチアで埋め尽くされていて。
クリスマスツリーも真っ赤なリボンで
飾りつけをされていて、もう
赤と緑しかないような空間になっている。
「凄い……ここまで
沢山ポインセチアって無いかも…」
スマホスマホと…自分の
スマホをバックから出して
写真を撮っているのに夢中になっていると。
チェックインを済ませて、彼が戻って来て。
ホテルのスタッフの方が
お撮りいたしましょうか?と
私達に声を掛けてくれたので
ホテルのロビーの所にある、
クリスマスの装飾がされたベンチに座って
記念撮影をして貰ったりして。
丁度…今の時間は…ロビーの奥にある
運河が見えるラウンジスペースで
イブニングコンサートをしていて。
もう演奏は始まっちゃってるんだけど、
テーブルに空きがあるので如何でしょうか?と
そんな風に…オススメされてしまって。
コンサートを愉しんでいる人達の
邪魔にならない様にそのテーブルの
椅子に座って…、何か頼まなくちゃって
相談するまでもなく、旦那さんが
シャンパンと生チョコレートと
ミックスナッツを注文していて。
もう…私達がテーブルに着いたのが
最後だったし、他のお客さん達は
もう…届いてる物を生演奏と一緒に
優雅に楽しんでいる段階だったから
頼んだグラスのシャンパンと
生チョコとミックスナッツは…すぐに
テーブルに届いたから…。
『巴、乾杯しましょうよ…』
「…う、うん…」

