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第45章 夫婦のクリスマスイブ

具材さえ用意しておけば、
これにオリーブオイル入れれば
お店で食べるアヒージョの味になるし。
なんか１品欲しいなって時に
簡単に作れるから重宝してる。

玄関の鍵を開けている音がして
旦那さんが帰って来たので
玄関までお出迎えをしに行った。

『ただいま…巴…、
凄いいい匂いですね』

「うん、アクアパッツァと
アヒージョ作ってたから
その匂いだと…思うよ…。
ピザも焼いちゃうから…
手を洗って着替えをして来てね…」

買って来て貰った
ローストビーフと
ローストチキンはスーパーじゃなくて
お肉屋さんで買って来てくれたみたいで。
お家のお皿にパックから盛り付けて。

家にあるデロンギの
オーブントースターは
トースト１度で４枚焼ける。

使い方はトースターなんだけど
…機能的にはオーブンレベルで
オーブンは面倒だけど、
そのオーブンの面倒さがなく
本格料理が出来る…優れモノ。

ピザストーンが最初から
セットになってるから
お家でピザ…も美味しく焼ける。

私が…冬のボーナスで
買った家電で可愛いピンク色を
しているのもお気に入りポイント。

テーブルの上に並べると
賑やかな感じになって。
クリスマスパーティーって感じがする。

旦那さんが色んな生ハムと
チーズとテリーヌが
盛り合わせになった
オードブルセットみたいなのも
一緒に買って来てくれたから。

『お酒…飲み過ぎちゃいそうですね…、
てか…これ…白い四角いやつ
って何ですか？』

アヒージョの中に入ってる
カマンベールチーズは分かるけど
他の具材に混じってる
白い四角い謎めいた物をの
正体が彼も気になっているみたいで。

「食べてみたら分かるよ」

『じゃあ、食べてみますね…
ん…これ…もしかして…はんぺんですか？』

「どう？美味しい？」

『ワイン…合いますよ…これ…
でも…飲む前に乾杯ですね…』

ワイングラスにスパークリングワインを
旦那さんが注いでくれて。

『夫婦の…初めての
クリスマスに乾杯…』

「乾杯」

チンっとお互いのグラスを合わせて
乾杯をして、ワインに口を付けた。

カリフラワーのポタージュは
美味しいって喜んで貰って。