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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第51章 2024年大晦日

世界平和大観音像は、
大阪で賃貸マンションや
ビジネスホテル等の事業で成功した
オクウチグループの創業者である
奥内豊吉が私財を投じて
自身の出身地である淡路島に
1982年に建てた物で。
その観音像の高さは
台座を含めて100メートルで
当時は世界最大の観音像として、
色々なメディアの取り上げられたりした。
観音像の内部は、
奥内氏のコレクションを展示した
博物館になっていて。
4階には海が見えるレストランも
併設されていて、観音像の
首の所には展望台もあったのだそう。
首の所に下げられている様に
取りつけられていた展望台が
むち打ちのギプスを連想させる事から、
『むち打ち観音』の異名もあったそう。
1988年に奥内氏が死去し、
妻が引き継いで経営をするも
その妻も2006年に死去。
奥内氏の妻の死去後は、
観音像の相続を遺族が拒否し
閉館になった…後は荒廃が進んで
外壁が剝がれ降りたりと、
倒壊の危険性があったのだが。
複雑な事情があり、淡路市も
観音像の倒壊の危険を知りながらも
手を出せない状況であった。
2020年に観音像は相続人が居らす
国の所有物となったため
解体作業を開始する事が出来る様になり。
今は綺麗に…その姿を消している…のだそう。
『ああ、僕の所為で…
観音像の話ばっかりしてましたね。
じゃあ…僕が…お題を出しますね…』
観音像の事を調べて貰って
事のいきさつを知って
スッキリした所で、
山手線ゲームの続きをする事になって。
港斗君が出したお題は、
『一度は見てみたい世界の名画』で
山手線ゲームがスタートして。
『モナ・リザ』
『ヴィーナスの誕生』
『落穂拾い』
『叫び』
『ひまわり』
『星月夜』
『真珠の耳飾りの少女』
『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』
等と言った…名画中の名画の
名前が…沢山…出て来たんだけど。
『あ、お母さんから…LINE来てる』
そう言ったのは、奏多君で。
どうやら…ヴィラに残ってる2人は
もう…どうにもなりそうにないから
4人で楽しんで来てね~と言う事だった。
『まぁ…そんなこんなしてる間に
ほら、前…見て下さいよ。見えましたよ』

